水浸堂水浸堂

天気管(唐草宝石箱 藍)

【材質(主だったもの)】 ガラス瓶 【サイズ】 箱高さ4.5cm縦横6cm ガラス球直径3cm 【備考】 染料による着色は行っておりませんので、日光による退色・変色はありません。但し、天気管は直射日光下では十分に性能を発揮できません。 【雑文】  ベルベット状の優しい風合いに透かしの作りで御座いまして。蓋を閉じました際に細穿つ文様の奥から伺える天気管の繊細な結晶は、さながら御簾越しの姫で御座います。やや朱を思わせる色合いも東洋の高貴さがあり、鮮やかながら落ち着きのある品で御座いますね。  天気管・ストームグラスとは、溶液中の結晶が見せる様子によって天気を測る、前時代的な一品です。発祥は19世紀頃、ヨーロッパの航海士等が利用していました。樟脳粉末・硝酸カリウム・塩化アンモニウム・アルコール・精製水の混合物が封じられています。  画像でご説明致します通り、水温が下がれば結晶の析出量が増える。真に科学的且単純明快なお話ですが、実のところそれ以外の要因として気圧や湿度が関係するとも言われており、一元的には説明の出来ないものとなっています。ですが恐らく、今更解明するような代物でもないために誰も研究を進めていないだけありましょう。そういった旧世代の遺物とは存外多いものであります。

【材質(主だったもの)】 ガラス瓶 【サイズ】 箱高さ4.5cm縦横6cm ガラス球直径3cm 【備考】 染料による着色は行っておりませんので、日光による退色・変色はありません。但し、天気管は直射日光下では十分に性能を発揮できません。 【雑文】  ベルベット状の優しい風合いに透かしの作りで御座いまして。蓋を閉じました際に細穿つ文様の奥から伺える天気管の繊細な結晶は、さながら御簾越しの姫で御座います。やや朱を思わせる色合いも東洋の高貴さがあり、鮮やかながら落ち着きのある品で御座いますね。  天気管・ストームグラスとは、溶液中の結晶が見せる様子によって天気を測る、前時代的な一品です。発祥は19世紀頃、ヨーロッパの航海士等が利用していました。樟脳粉末・硝酸カリウム・塩化アンモニウム・アルコール・精製水の混合物が封じられています。  画像でご説明致します通り、水温が下がれば結晶の析出量が増える。真に科学的且単純明快なお話ですが、実のところそれ以外の要因として気圧や湿度が関係するとも言われており、一元的には説明の出来ないものとなっています。ですが恐らく、今更解明するような代物でもないために誰も研究を進めていないだけありましょう。そういった旧世代の遺物とは存外多いものであります。